学部長室の癒しキャラ、Suicaペンギン。

もう先々週のことになってしまうのですね。ああ日の経つのが早いこと!
これも谷川でのおはなし。学部1年生のオリエンテーション、お互い顔と名前を覚えましょうみたいなことも大きな目的なので、クロスせんせいの持ち技“It's-a-small-world game!”なんてのをやりました。任意の2人組をつくって、2人の“意外な共通点”を探り合う、ってゲーム。
と、「好きな動物は?」なんて問いが出てくるわけで、そうすればわたくしは迷わず「ペンギン」なんて答えるわけで。でもペンギン好きの日本人はたくさんいますから、それだけでは面白味がありません。次の問いは「じゃあ何ペンギンが好き?」てなことになるわけで。そうすれば、ケータイの待ち受け画面にまでしているわたくしは迷わず「Suicaのペンギン」なんて答えるわけで。で、「そうそう!わたしも!」なんて人もいたりするわけで。
何人かの人とひとしきり small world であることを確認したあとで、みなさんの前で披露したりするわけで。わたくしは「Suicaペンギン」を披露したりしたわけで。そうしたら、とある学生さんが話しかけてくれました。
「せんせい、Suicaペンギン、ほしいですか?」

ほしい?、、って、あー、えー、そりゃあほしいけど、、。ていうか、ええ?ほしいですか、って、どどどどういうこと?
わけを話してくれました。彼女はコンビニでバイトをしているのだとか。そうしたら、Suica のキャンペーンで使って用済みになった、空気入れてふくらませるSuicaペンギンの置き物をもらったのだとか。身長1mぐらいある、りっぱなペンギンですよ。しばらく家に置いといたけど、空気も抜けてしまったし、もう要らないと思っていたのだとか。で、せんせい、ほしいならあげます、と。
おお〜〜、そういうことでしたか。ならばぜひ、いや、なにがなんでも、ほしい〜〜!!から、ください。ということになって、翌々日ぐらい、けっこう大きくて重たい Suicaペンギンを、けっこう遠くのお家から、もってきてくれましたよ。わ〜い、おありがとうござい!

そこまではよかったですが、さて、まずは空気を入れねばなりません。口で息を吹き込んで、、なんて考えはぜんぜん甘くてですね、大変な容量がありますから過呼吸でひっくりかえってしまいます。ううん、では空気入れをさがさなくては、、というわけで、とりあえず困ったことがあったら総務課に相談!と思い立って、総務課隣の学部長室にひとまず持っていきました。(あ、わたし学部長でないよ。けど、教務主任というのになってしまい、その執務室も学部長室なのです。)で、こっそり総務課のSさんに、ひそひそ声で「あの、、空気入れって、ないですかねえ、、?」
Sさん、学生課さんから借りてきてくれました。(うん、学校ってとこは、結構何でもあるんだよな。)ついでに、一生懸命空気を入れてくれました。けっこう時間かかりましたね、10分ぐらい入れ続けたかな、、。わ〜い、どうもありがとう! ではこれを研究室に持って帰ってマスコットにします。と言いかけたとき、学部長のO先生が、
「それ、ここに置いとけばいいじゃない。」

ええ〜?でも、せんせい、ここ、学部長室ですよ。いろんな人来ますよ。そんなところにこんな大きなペンギンなんて、まずくないですか〜? と言っても、先生涼しい顔で「いいじゃない、そう、いろんな人来るんだし。」ううん、人を食ったようなお答え。え?じゃあ、ほんとに置いちゃいますよ、いいんですか?って聞いたら、
「いいよいいよ、置いとこう。」

というわけで、はからずも Suicaペンギンの置き物は、学部長室のマスコットになってしまいました。
廊下を通ると、よく見えます。みなさん見て行きます。何これ〜?と言って入ってくる方もいます。今日聞いたところでは、この部屋に入ってきた人はかならず撫でていくそうです。
それって、学部長室の癒し系キャラ、じゃん。おお〜!パチパチ。
くれたYさん、ありがと〜! Suicaペンギンは、愛されていますって。うっしっし。