ル−プ線、るるる。


2週つづきで谷川セミナーハウスでした。先週は学部、今週は大学院のオリエンテーション。しかし、月曜から授業全開!となる直前の週末なので、家→がっこ→谷川バス旅行、の往復はちょっとしんどいです。てわけでバスはパスさせてもらって、直接谷川に電車でゴー!

電車で行くとき、じつはひそかな楽しみもあったりします。えへへ。
水上のあたり、国道は利根川と線路とだいたい並んで走っています。ところが、湯檜曽の温泉街をすぎるあたりでふと前方を見ると、はるか上の方を真横に走っている線路が目に入ってきます。「え?なんであんなところに線路が!?」っていうくらい、ずいぶん高いところを、いま並んで走っている線路とは完全に直角に、です。
何年か前、はじめて気づいたとき、どきどきしてしまいましたよ。なぜって、それは子どものころに地図で見てはコーフンしていた「ループ線」にちがいなかったから。こんなぐるりと4分の3周も回る線路って、いったいどうなってるんだ〜!と少年はコーフンしたんですね。(交わるところでぶつかっちゃったらどうするの?とかね、あはは。)ループ線ってつまり、正攻法では坂がきつすぎて登りきれない場所で、ぐるりと大回りするトンネルを掘ってじわじわと坂を上がっていく、っていう山岳鉄道の大技の一つ。それを地図で見た少年はコーフンし、わが目で見てその高度差にびっくりしたおじさんもコーフンしたのであります。あははのは。
前置きが長くなりました。谷川温泉の最寄り駅は水上、しかし新幹線はずっと手前で「大清水」のトンネルに入っているので駅なんてありません。では最短経路は? いろいろ微妙なのですが、なにかのはずみで、「国境の長いトンネルを抜け」た湯沢まで行って、在来線に乗り換えて戻ってくる、って経路が最短になることがあるんですねえ。今回はまさにそうでした。ってことは!かのル−プ線をぐるりと降りてくるかっこうで、そこを通ることができるっ!(あ、今はもう、坂下りの線としてしか使われていないのですよ。)
というわけで、湯沢からの電車は、もうわくわくですよ〜。「国境の長いトンネル」だって、いちおうその昔は日本一だった長さ10キロのトンネルだしね。それを向こう側から通ってきて、坂下りに入るとこんどはループ線だしね。はあはあ、ぜいぜい。下から上の線路が見えるってことは、上から下の線路も見えるってことよね?とわかってはいても、ほんとに見えるのかなあ?と手に汗握ります。
ケータイカメラを準備して、んー、そろそろ?まだ?そろそろ?と気もそぞろなわたくしの前に、ついにその瞬間はやってきました。ふわっと景色がひらけ、はい、たしかにわが電車の走っているそのはるか下方を、直角から弓形にのびる線路が画面を縦に割っています。えいや!パチリ。

おお、上の方には湯檜曽の駅も見えるようです。うん、まあ、よしだね。ループ線、うっしっし♪