つつしんで。

penne-linguine2006-09-10

子どものころからほとんど「賞」というものには縁がないのですが、去年出した本『日本の敬語論』が「麗澤大学学長賞」という賞をいただきました。
なんだか恥ずかしいですが、つつしんで、ありがとうございます。
推薦してくださった4人の先生たち、2月のワークショップでパネリストや司会を引き受けてくださった先生たち、出版社の編集者さんたち、いろんな皆さまに御礼を、、と思いながら人の顔が浮かび。


と、今日の朝刊。阿部謹也先生の訃報。
前任校の学長を先生は3年間していらして、委員会や何やでご一緒する機会がありました。
何かの折に『日本の敬語論』の構想をお話ししたら、「それはあなた、是非お書きなさい」と言ってくださったのでしたっけ。
出来上がった本はお送りしたけれど、それが最後になってしまいました。いまはただ御冥福をお祈りするしかありません。

「本当に忙しい人はね、忙しくて何々できない、って言わないんですね。」とおっしゃっていたのが思い出され。常人には計り知れない忙しさの中を、先生はかけぬけてしまわれた。


つつしんで。