子供|子ども|こども?

せんだいメディアテーク


とつぜんですが皆さま、“こども”を字で書くとき、どう書きます? わたしゃ「子ども」派です。むかしは「子供」って書いてたけど、なんか最近は「子」だけ漢字。もし子ども向けに何か書くことがあったら平仮名で「こども」かな。
ってわけで、“こども”の表記は「子供|子ども|こども」の3つが、どれも使われてます。だからどう、ってこともない、、、かと思いきや、それがどうってことある、らしいので。「“こども”をどう書くか?で今ちょっとした論争が起こっているのですが」と仙台の新聞記者さんから相談のメールをもらいました。
仙台市の新しい市長さん、“こども”の表記が気になるお方だったらしく、市の「こども企画課」を「子供企画課」に変更せよと指示を出したと。そしたら、「親しみやすいのに、なんで?」とか、「子供」の「供」は“お供”みたいで差別的だとか、「ちゃんと漢字があるのに使わなかった方がけしからんのだ」とか、、とかとか賑やかな論争が巻き起こった、のですと。で、言語学者さん、どうなんでしょう?と。

あ、はい〜、わたし“こども”の語誌はぜんぜん知らないんですけど、でも、ま、仙台育ちのわたしでもあるので(なんのこっちゃ)、お手伝いしましょう〜。
まずはとりあえず、辞書を見てみました。古いところで大槻文彦『大言海』なんてどうでしょ。えー、おや? あらま、そうだったんですかい! 「子供」の「供」は借字(当て字)なんだ、へえ〜。ま、そうよね、“ども”は複数を表す接辞、だもんね、「供」とはやっぱ違うわ。でで、“こども”の表記はいろいろあって、『大言海』で最初に挙げられてたのは、なんと、「子供」じゃなくて「子等」!でしたよ。へえ〜、“こども”は「子ら」なわけだ、なるほど。そのほかにも、「子共」ってのも結構使われたみたい。

代替文
なにごとも調べてみるもんです。えー、そうするともんだいは、いつごろからどんな経緯で「子供」の表記が広まったのか?てえことね。はいはい、図書館行って、調べてみましょう。
ふふ、なかなかたのしい、かも ♪


ほんじつのお写真は、「子等」がキャアキャアと歓声をあげながら楽しげにぐるぐる走り回ってた「せんだいメディアテーク」(旧・仙台市立図書館!)、でした〜! 直接関係なくて、すいません。 m(_ ^)m