赤い舌ちらちら、、
あん?またかわいいいかかい?なんちゃって、
いえいえちがいます。こちらはふつーのほたて。
目とかないと、ぐっと擬人ぽくなくなりますね。こうなると食べられそう。
と思ってジーと見ると、下の方からチラッと覗いてる赤いものが、チラッと真っ赤な舌を出しているホタテさんて風情で、けっこう艶めかしく見えてくるから困ります。イラストレーターさんの術中に完全にはまってしまったようです。天晴れイラストレーターさんであります。
でも、いかは食えなくても、これなら食っちまえ、てことで、食ってみましたよ、ホタテ2個入りのカレー。
おおなるほど、たしかにホタテが2つ、しかも極小ホタテではないし。食べ進むにつれ、ホタテの身がだんだんほぐれて、いい具合にルーとからんでいます。おお、なかなかいいではないですか〜!
ニチロ、がんば〜!であります。
('-^*)/
ハンカチの木なのだ。
この時期に数日だけ、白いヒラヒラした花(たぶんガク?)を咲かせる木です。ヒラヒラしたのがハンカチみたいに見えるというので、その名を「ハンカチの木」。いちおう、うちの学校の名物なのです。
一昨年、ホームカミングデー大同窓会というののグッズ制作班を任ぜられたとき、じゃあこの名物を使って!と思い、2つ案をつくりましたよ。
一つは「ハンカチの木のエコバッグ」、もう一つは「ハンカチの木のハンカチ」(笑)。結果? はい、どちらもボツでしたよ。ハンカチのハンカチの印象がよくなかったか…? あはは。エコバッグ、けっこう悪くないカモ?とひそかに思っていたりはするのですけどね。えへへ。
もう2年前、、と。2つも年をとったのねえ。
盛会御礼。
きのうは科研費によるシンポジウム@西新宿でした。
大阪大の金水さんと国研の井上さんという当代を代表する研究者お二人とのコラボということで、ドキドキ半分、ワクワク半分でありました。休刊になってしまった『月刊言語』最終号での金水さんとの対談を、もっと詳しくライブでやろうという企て。そこに絡み役として井上さんにディスカッションを仕切ってもらうことにしました。なにせこのお二人ゆえ、申込み数もぐんぐん伸びて。会場のキャパはどう考えても100人が精一杯ですが、あっさり満員御礼となってしまいました。(お断りした皆さまごめんなさい!)
金水さんのレクチャー。昔の日本語の敬語システムは、話題中の一番偉い人のところに視点が置かれ、話し手・聞き手があまり役割を果たさない、三人称的な“貴人中心”のシステムだった、それが話し手・聞き手役割の比重が大きい一・二人称的なシステムに移っていったのが近代語で、というお話。私のレクチャーは、そういう三人称的な敬語と一・二人称的な敬語を貫いて、敬語が表す〈距離〉を一元的に捉えるためには、どんな道具立てが必要か、という話。で、井上さんが、この問題系と平行的に、いくつもの問題系が見えてくるのでは?というサジェスチョンを、韓国語などとの対照も交えて話してくれました。
会場とのディスカッションも、みなさん“聞きたいこと”があって来ている人という感じで、井上さんの言い方を借りれば、ほんと無駄な時間が少しもないような会、だった気がします。お二人と、聴衆のみなさまに、深謝深謝!であります。
会のあと、懇親会をしました。そこで本を2冊もらいました。1つは『ことばの宇宙への旅立ち3』(ひつじ書房)。我いかにして言語学者になりしか?みたいな話を、いろんなせんせいが大仰でなく語り風に書いている本なのですが、そこにお前も書けと言われ、少年時代や学生時代の恥ずかしい話を、ああついに“売って”しまった、、という代物であります。それが完成しました、と。
もう1冊は金水さんにいただいた、『ロボット演劇』(大阪大学出版会)。人間酷似型ロボットにセリフを与え、本物の人間と一緒にロボット演劇「働く私」を上演した記録です。台本は平田オリザさん。
金水さんのエッセイにあった話が印象的です。この曲聞くと元気出るだろ?と言われてロボットの答えるセリフが、「えぇ、まぁ、」なのだと。ふつう、ロボットのロボット“らしさ”というと、「今お持ちします。しばらくお待ちください」とか「その単語は、私の知識にありません」みたいなKYな言葉なわけだけれど、この「えぇ、まぁ、」一言で、その思い込みはあっさり覆されてしまう。「『ええ、まぁ』の背後には、膨大な関係性の計算とその放棄(断念)があり、そしてそれを引き取る“主体性”が存在する」、という「『ええ、まぁ』の言語学」なのでありました。